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居場所活動

SANGOの会

当NPOでは、35歳を基点とした当事者会「SANGOの会」を毎月2回開催しています。当事者会は長期にわたってひきこもっていた当事者が同じような体験をもつ仲間と出会い、興味関心のあることを一緒に話し合う場として設けています。

SANGOの会
初心者例会

毎月2回の例会のうち一回は、「初心者例会」として行われています。こうした当事者会に足を向けるまでには相当な時間と勇気、そして決断が必要です。エネルギーを振り絞って初めて参加する当事者が不安に陥らないよう、まだ参加者として日の浅い人たちや緊張度の高い人たちによって少人数で行っています。とくにプログラムはなく自由に過ごします。


SANGOの会
通常例会

もう一回の例会は、「通常例会」と称して、毎月何らかの共通テーマなどを決めて参加者とともに楽しんでいます。司会進行はピア・サポーターが担っています。毎回10名前後の当事者が集まります。


SANGOの会
例会外企画

またこうしたインドアによる例会活動のほかにも「例会外企画」があって、近年ではアウトドアとして札幌市内の山々を散策する「地域めぐり登山」などを開催しています。この「例会外企画」にだけ参加する当事者もおり、あまり人目を気にせず歩きながら自然体で会話できることに意義を見出しています。


SANGOの会
サテライトSANGOの会

さらに当事者会「SANGOの会」は2010年度から北海道内を巡回する「サテライトSANGOの会」として事業を展開してきました。私たちNPOでは、札幌市だけに拠点を置くのではなく常に社会資源の乏しい地方都市に住む当事者のことを気にかけて実践していくことを心掛けています。

当事者会「SANGOの会」は、35歳を基点としていますが希望すればそれ以下の若い年代層の当事者も参加することができます。とくに決まりはありませんが、当事者が安心して参加できるよう下記の留意事項がありますのでよくお読みいただきご参加いただければと思います。事前申込みは不要です。 ※原則として一般の方や家族の参加は認めていません。見学を希望する場合は事前に許諾が必要です。

居場所「よりどころ」

札幌市委託事業「ひきこもりに関する集団型支援拠点設置運営業務」

ひきこもり本人やその家族にとって家庭以外の居場所となり、精神的安定を得られる支え合いの場となることによって、ひきこもり本人等が社会参加に向けて緩やかに動き出すとともに、支援が停滞しているひきこもり本人等が、再度意欲を持てるような場を提供します。

事業目的

本事業はひきこもりの状態にある本人やその家族が安心して相談できる環境を整備し、隙間のない支援体制を構築するため、平成30年6月からひきこもり本人やその家族を対象とした相談支援機能を持つ支援拠点として「よりどころ」を試行的に設置し、その必要性が得られたことを受け、継続事業として実施するものです。

本事業がひきこもり本人やその家族にとって家庭以外の居場所となり、精神的安定を得られる支え合いの場となることによって、ひきこもり本人等が社会参加に向けて緩やかに動き出すとともに、支援が停滞しているひきこもり本人等が、再度意欲を持てるような場を提供することを目的として実施します。

事業内容

事業内容

図‐1 当事者団体と専門機関との協同実践による居場所「よりどころ」の目的

本事業はひきこもり本人やその家族が気軽に集まり社会参加へのきっかけづくりとなる「居場所機能」と、札幌市ひきこもり地域支援センター相談窓口としての「相談機能」、並びにひきこもり経験を有するピアサポーターによる相互に支え合い学び合う「学習機能」を併せ持つことで、専門窓口等の支援に結び付きやすくするとともに、ピアサポートによる関わりによって継続した来所へのエンパワメントを行い、家族支援から集団支援までの諸段階におけるひきこもり支援を行うものです。

札幌市を拠点にひきこもり当事者活動を推進している当NPOとひきこもりの総合相談窓口を担う「札幌市ひきこもり地域支援センター」の両者がこれまで蓄積してきたそれぞれのノウハウ(当事者活動としての「経験的知識」と相談機関がもつ「専門的知識」)を結集した新たな「相談機能」と「居場所機能」「学習機能」を併せ持つ居場所「よりどころ」設置運営事業を実施することによって、ひきこもり本人やその家族がもつ適切な支援ニーズを把握し、当事者等の一人ひとりの意欲の涵養や社会参加等を促進することを目的に実施いたします。

行政がバックアップし当事者団体と専門相談機関との協同による実践は全国的にも先行例は少なく、札幌市の試みが先駆的なものとして新たな「実践的知識」を生成していく成果に結び付けていきたいと考えています(図‐1)。

実施組織体制

実施組織体制

図‐2 居場所「よりどころ」の組織及び主なる役割機能分担体制模式図

居場所「よりどころ」は当NPOと札幌市ひきこもり地域支援センターとの協同による実施組織体制であり、その組織及び主なる役割機能分担体制は(図-2)に示すとおりです。

支援職員体制

支援職員体制

居場所「よりどころ」の支援職員体制

居場所「よりどころ」の実施にあたっての支援職員体制は、ひきこもり経験を有する運営統括支援員(ピア・スーパーバイザー)1名と、当NPOが選定したひきこもりピアスタッフを4名以上配置します。また毎月の例会活動には札幌市ひきこもり地域支援センターから精神保健福祉士を有する専門相談員1名以上が派遣され当NPOの支援員、ひきこもりピアスタッフとともに例会活動や学習・相談活動にあたります。

担当部署 札幌市保健福祉局 精神保健福祉センター(札幌こころのセンター) 
電話番号 011-622-5190