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表-1)手紙を活用したピア・アウトリーチ開発事業推進委員名簿一覧
地区
氏名
所属
旭川
内島 貞雄 氏
中辻 京子 氏
当事者会「NAGI」
〃
帯広
白木 明人 氏
小泉 彰宏 氏
当事者会「リカバリースポット」
〃
函館
野村 俊幸 氏
安藤 とし子 氏
当事者会「樹陽のたより」
〃
札幌
田中 敦
吉川 修司
武田 俊基 ※
高尾 晋
植西 あすみ
鈴木 祐子
NPO法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク
〃
〃
〃
〃
〃
※当事者会「すなはま」担当兼任
5-2.利用希望者抽出に伴う事業事前説明会
地域連携団体の協力のもと事業事前説明会を4ブロック(釧路6/24・旭川8/7・函館8/10・帯広
10/10)で開催し新規利用希望者を募り対象者の抽出を行った。また絵葉書によるピア・アウトリー
チ希望者募集案内チラシ(A4判モノクロ両面印刷1,000枚)を作成し、全道各地の支援団体機関に郵
送配布したほか、その他関連事業においても案内チラシをその都度追加印刷し配付に努めたことや当
NPOのホームページ、SNSでも幅広く呼びかけた。その結果、2019年3月時点で50名の利用希望者が
集まった。
5-3.事業実施方法と留意点
近年は手紙というツールも電子メールやチャットワーク、SNS、さらにはビデオ通話(skype・zoom
等)といった情報伝達技術の普及によってその手段は多様化しているが、本事業では手紙のなかでも
言語性と非言語性を併せもつ絵葉書を採用することにした。絵葉書は通常の手紙とは異なり片面はイ
ラストや絵、写真となり言葉では伝えられないものを相手に伝えることができる利点をもっている。
また長文の手紙とは異なり余計なことを書くリスクが低く、短信であることがひきこもり当事者本人
への精神的な負担軽減に寄与することが見込まれた。
絵葉書はひきこもりピアサポーターが毎回それぞれ創意工夫を凝らしたオリジナルなものとし、原
則毎月2回の頻度でひきこもりピアサポーターと当事者双方に無理のない範囲内で多様なパターンを
試行しその効果を観察した。なお本事業実施にあたっての注意点を挙げると次のとおりとなる
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。
【ピアサポーター】としての留意点は、①.守秘義務、②.個人差出名で送る、③.返信を求めない、
④.学校や仕事のことには触れない、⑤.絵葉書や切手には工夫を凝らす、⑥.相手の興味関心事を重
視する、⑦.メッセージは短信につとめる⑧.情報を提供する、⑨.旅先などから送る、⑩.担当者を無
断で変更しない。
【家族】としての留意点は、①.本人にピアサポーターとはどういう人なのか説明する、②.必ず本
人から最小限の同意を得る、③.声掛けをして届いた絵葉書を渡す、④.絵葉書を媒介して世間話をす
る、⑤.返信を強要してはいけない、⑥.受け取った絵葉書を詮索しない、⑦.反応などを参与観察し
てみる、⑧.本人の様子を客観的に整理する、⑨.ピアサポーターに状況を伝える、⑩.利用を継続す
るか意思確認する、という各10項目である。
ひきこもり当事者本人には絵葉書を受け取ってくれるだけでよいことを伝えた。さりげなく絵葉書
が投函してから届くまでの時間的ゆとりや紙媒体ならではの手のぬくもりが重荷を背負い疲れてい