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のが受け取れたらいいかな』と思って書くことでその当時の自分も癒える」「書き送ることが生活の

一部」「絵葉書選びにはある程度の楽しみを感じることができた」という感想があった。また「感謝

の言葉をいただいた」3人(37.5%)、

「喜んでくれた」「なんとなく活動していくうちにはまってしま

った」各2人(25.0%)や「周囲から称賛された」「出来栄えに自画自賛した」各1人(12.5%)もあ

り、「特に感じない」は、まったくいなかった。 

 

Q16-1. 手紙を活用したピア・アウトリーチでは実践上、幾多の困難があることも事実。ピアサポ

ーターはどんな苦労を感じたかについては、「何を書くか添え書きに苦労する」6人(75.0%)がもっ

とも多く、次いで「多忙のときの対応に苦労する」3人(37.5%)、

「毎回写真イラストづくりに苦労す

る」「これで本当によいのか常に自問自答してしまう」「その他」各2人(25.0%)、

「体調不良のとき

の対応に苦労する」「筆不精でおっくうになってしまう」各1人(12.5%)と続いた。   Q16-1-1.

「その他」の内訳では、

「苦はない」

「なし」という回答であった。 

Q17.

 二日間に及ぶ手紙を活用したピア・アウトリーチ開発事業実務者予定者研修会で学んだこと

で活動上役に立ったことについては、「手紙を出すときの言葉が役に立っている」「手紙の内容や葉

書づくりのアイディアを聞けたことが自分でどういった手紙・葉書をつくるかの参考になった」「レ

ター・ポスト・フレンドは短文を大事にして、ポポロは長文の長い期間のやりくりを教えてくれてそ

の両方のよさ・経験が聞けたこと。手作り実習で作る楽しさをみんなで味わえたこと。長い間当事者

と手紙で関わってきた人たちの多彩な生の声、話が聞けたことがなにより」「絵葉書を当事者に送る

とき送り手が必要以上に葉書送付に対する思い入れをなくしあっさりとした関係をつくる程度でよ

いこと。必要以上に難しく考えないこと」「絵葉書づくりの実技演習は参考となった。手紙・絵葉書

を送るうえでの様々な工夫を知ることができて良かった」「手紙が居場所になるという着眼点にはっ

とした」という感想が寄せられた。 

Q18. 手紙を活用したピア・アウトリーチにおける今後の展開についてどのようにすればさらによ

りよいものになるかについては、「この活動を多くの人に知ってもらう」「長期的に継続して手紙を

送っていることが重要であると考える」「ピアサポーターももらってうれしい実感が伴えばよい。ピ

アサポーター同士送り合いをしてみる。自分だったらこういうものがうれしいなと軸に作ってみる」

「若い人や今の手段としてはレトロな感じがするが間接法と時間を要することがやわらかい関係性

を築くのではと思う。ポストから収集され地方へ配達、ポストマンによって届けられる作業を考える

と62円で贅沢な一枚だと思う」「ひきこもりサポーターの役割として位置づけられること」という

意見感想があった一方で、「ピアサポーターが担当する人数を5名以下にすることで多少余裕をもっ

た葉書づくりができると思う。現状では一律で同じ内容になっているので相手に合わせたコメントに

するなどの工夫ができていない」「月に2通葉書を送ることに負担感があった。本来なら2名担当す

るところを1名に変更できたので続けることができている感じである」という課題を指摘する感想が

あった。 

25.0

75.0

12.5

37.5

12.5

25.0
25.0

毎回写真イラストづくりに苦労する(n=2)

何を書くか添え書きに苦労する(n=6)

体調不良のときの対応に苦労する(n=1)

多忙のときの対応に苦労する(n=3)

筆不精でおっくうになってしまう(n=1)

切⼿選びに苦労する(n=0)

これで本当によいのか常に⾃問⾃答してしまう(n=2)

その他()(n=2)

不明(n=0)

Q16-1.実践上幾多の困難がある事実について

N = 8