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図-2)ひきこもり支援に携わる人材の養成研修・ひきこもりサポート事業
「就労から居場所へ」のひきこもり支援拠点づくりは静岡県浜松市や熊本県、兵庫県で実施され、
北海道においても2017年12月から網走郡津別町で内閣府の地方創生推進交付金や総務省の空き家対
策などを活用したひきこもりなどの居場所づくり(開設当初は常設であったが現在は月1回の頻度で
開催)
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が開始された。また2018年6月からは当NPOが札幌市の委託を受け札幌市ひきこもり地
域支援センターと協働で「ひきこもりに関する集団型支援拠点設置運営業務(通称:
「よりどころ」)」
を当事者会、親の会それぞれ分けて毎月各1回開催した
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。2019年度からは開催回数を増やし拡充
する方向である。
3.本事業の問題意識と目的
実際のところ、こうしたひきこもり支援拠点に足を運ぶことができるひきこもり当事者は全体の割
合としてはごく少数で多くは長期間にわたり在宅状態に置かれ続けている。長期高年齢化とともにひ
きこもりは社会的孤立問題と位置づけられ、個人的な問題から社会問題への認識が高まっている
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。
こうした当事者への支援は現在のところ「訪問支援」しか有効な手立てが見当たらないが、狭義のア
ウトリーチとしての「訪問支援」は家族や支援者の期待はあってもひきこもり当事者にとっては負担
感が強く、さまざまな課題が残っている。
ひきこもり当事者の多くは在宅状態を必ずしもこのままでよいとはしていない実態が見られる。何
とかしたいとは思いつつも現状ではすぐにどうすることもできず、自分でもどうしてよいのかわから
なくなってそのきっかけを暗中模索していることが少なくない。そうしたなかでひきこもり当事者と
ピアサポーター双方が無理なく接点をもち関係をつくることができる広義のアウトリーチはできな
いものだろうか、と発案されたものが「手紙を活用したピア・アウトリーチ」という手法であった。
当NPOは1999年創設以来、手紙を活用したピア・アウトリーチ活動に取り組み当初は文通を前提と