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だから絵葉書を使った支援はとても効果的だ。ただそのことの意味があまりわかってもらっていない

ので、レター・ポスト・フレンドの田中さんにしても私にしてもそのことで何かしら事業化できると

ころまでは至っていない。 

 

3-2. 事業の普遍化のために 

ここは一緒に考えたいと思うが、

「普遍性がある」、だからどんな形でどのようにやったらよいのか

を考えることも大事だし、手紙や絵葉書を書くためのスキルもあるかもしれない。手紙や絵葉書を書

いたことがない人が、私たちのところでいえば当事者の人たちに書いてもらうと、宛先の部分を住所

と名前を隅に小さく書いたりしてバランスを考えない。はがきの紙面の使い方がはじめての人にはわ

からない。それから支援者の養成は、「若者との対話力」が最終的に問われてくると思う。ここはと

ても重要である。 

それからもう一つは私たちが持っておかなければいけない視点として、個人的な問題だがその背景

には必ず社会の問題があると考えないといけない。本来社会の問題なのに個人の自己責任にされてい

ることがとても多いので、私たちの構えとしては必ず社会の問題だと考えている。個人の問題として

解消してしまうと問題の本質が見えてこない。これはいじめの問題でもそうだが、いじめられた本人

に問題があったと捉えているから本質的な解決がつかなくて毎年同じことが繰り返されている。 

居場所で「出番」をつくることでいうと、仕事もなく稼ぎもない若者が生活困窮している人たちに

食料を運んだりするわけで、これは大きな矛盾だがお金になるかならないかだけの問題ではなく、

「出

番」があることは彼らにはとても大事なことで、ありとあらゆることを述べて「出番」や居場所にし

ている。それから本人たちが自分たちのことを語れる場所をたくさんつくっている。これも子どもた

ちに教える場所だ。「出番」と「役割」は今日のテーマではないのであまり触れなかったが、私も手

紙を使った支援についてはきちんと検証したわけではないのでぜひこの場でこんなことがあった、こ

んなエピソードがあったみたいなことを一緒に出してもらいながら、この活動を田中さんたちがやっ

ているピア・アウトリーチや居場所の活動だと位置づけられるような活動に広げられたらよいと思う。

 

 

 

6-4.実技演習 初心者でもできる絵葉書づくり体験  

小樽不登校ひきこもり家族交流会世話人 鈴木 祐子 氏 

 

はじめに 

長男の不登校をきっかけに小樽市で不登校・ひきこもり家族交流会世話人を続けている鈴木祐子氏

は、23年に渡ってひきこもり当事者宅を中心に絵葉書を送り続けている。 

実務者予定者研修会では実技演習として日常生活にある新聞紙や道端にある落ち葉、100円ショッ