設立事業

 ひきこもりは生活困窮者自立支援のなかで社会的孤立予防策として国の重要な柱となっています。ひきこもり当事者に失われてきた自信を涵養させ、内面の奥底に長く封印してきた当事者個々人の思いを安心して表出できるためには同様な経験や興味関心をもつ仲間とつながるきっかけとなりうる「北海道ひきこもり当事者連絡協議会」が必要です。

 私たちNPOでは、北海道内の当事者活動を取り組む団体に呼びかけ、これに応じた連携5団体による北海道ひきこもり当事者連絡協議会設立事業を企画、2016年10月15日にはこれを記念した一般市民向け講演会「当事者が求める支援―生きるのが楽になるために―」を開催しました。
 さらに、当事者活動が未整備な北海道内の町村地域へのアウトリーチ活動を展開、大学との共同研究調査で約55世帯(15歳~65歳未満)の長期在宅状態にあるひきこもり当事者がいることが明らかとなった人口約五千人の網走郡津別町において、地元津別町役場と社会福祉法人津別町社会福祉協議会の後援をのもと2016年11月12日「道産こもり179大学in津別-当事者研究大会」を開催しました。
 当事者研究大会では、隣接地域である道北旭川圏の当事者と札幌圏の当事者がそれぞれ登壇して日頃自分自身が考えていることや、やりたいことを社会に向けて主体的に発信する機会となりました。会場には家族とともに地元のひきこもり当事者の参加も見られたことは大きな力となりました。
 またこれに関連して、2016年11月27日には北海道ひきこもり当事者連絡協議会に加盟する当事者活動4団体による「北海道ひきこもり当事者会協同実践型地域間連携活動促進事業」を実施しました。

北海道ひきこもり当事者連絡協議会が発足後はじめての事業として、複数のひきこもり当事者会が提携して取り組む先駆け的な実践となりました。

設置要綱

 北海道ひきこもり当事者連絡協議会の社会的承認を得るために、設立と同時に北海道ひきこもり当事者連絡協議会設置要綱を設けました。
 北海道内のひきこもり当事者同士がつながり支え合うことでひきこもり当事者のさまざまな不安感の軽減除去を図り、安心して生きていくことができる地域づくりを目指すことを目的とし(設置要綱第1条)、これを実現させるために以下に示す当事者団体間の協力体制整備をはじめ、当事者会による協働した実践活動の開発に関する事項など5つの項目を協議することになっています(設置要綱第2条)。
 北海道ひきこもり当事者連絡協議会の事務局は、私たちNPOが担うことになっています(設置要綱第9条)。

  • ⑴ ひきこもり当事者との情報交換及び当事者団体間の協力体制整備に関する事項
  • ⑵ ひきこもり当事者の思いや意見を尊重した理解啓発普及に関する事項
  • ⑶ ひきこもり当事者団体間による協働した実践活動の開発に関する事項
  • ⑷ ひきこもり当事者が生きやすい地域形成に向けた政策提言に関する事項
  • ⑸ その他、本協議会の目的を達成するために必要な事項

北海道ひきこもり当事者連絡協議会設置要綱PDF 北海道ひきこもり当事者連絡協議会設置要綱PDF